取組比率を使ってドル円の高値づかみを避ける方法(2024年7月21日)
はじめに
為替取引、特にドル円(USDJPY)取引において、高値づかみを避けることは非常に重要ですね。当動画では、CFTCの公開データを活用した建玉ツールの使い方を解説し、より効果的な取引戦略の立て方をご紹介しています。
CFTCデータの重要性
CFTCの建玉明細データは、先物市場での円のロングポジションとショートポジションの状況を示す公的な情報源です。このデータは公開されており、世界中の投資家が参照しています。
取り組み比率(パーセント・オブ・オープン・インタレスト)
多くの投資家は、ロングとショートの差(ネットポジション)のみに注目しがちですが、より重要なのは「取り組み比率」です。これは、ポジションの枚数を取組高で割った値です。
取り組み比率で判断する例:
- Aのタイミング:全体110枚中100枚のロング
- Bのタイミング:全体300枚中100枚のロング
Bのタイミングの方が、さらなるロングの余地があると判断できます。
↑ ドル円に取り組み比率を表示した事例
データの解釈
- 過去のデータを見ると、取り組み比率がマイナス50%付近に達すると、しばしば円買い(ドル売り)の動きが見られます。
- この水準を超えると、ドル買いの期待値が下がる可能性があります。
- ただし、これはドル円のショート(円買い)を推奨するものではありません。金利などの要因も考慮する必要があります。
カナダドルの事例
- カナダドルでは、プラスマイナス40%付近で大きな動きが見られることがあります。
- 現在、カナダドルはマイナス40%付近にあり、ショートを控えめにすべき可能性があります。
↑ 売り比率がMAXの可能性があるカナダドル
まとめ
このツールは、ポジションを取るタイミングや、リスクの高い取引を避けるためのガイドとして活用できます。ただし、他の分析手法や市場要因と組み合わせて使用することが重要です。
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