ビットコインが新ステージに入ったことが確認できる~配信レポート無料公開(2020年10月26日)

vol77. レバレッジファンドの建玉推移:ビットコインが新ステージに入ったことが確認できる(2020年10月26日)

〇 CMEの取組高が世界で2位にランクアップ

〇 1500枚 ~ ヘッジファンドの規則的な動きとは

〇 もう「4割」は卒業~ビットコインは新ステージに突入

ビットコインの先物市場であるCMEの未決済残高が、BitMexやバイナンスを抜いたようですね。現在はOKEXに次ぐ残高を持つに至っています。

参考記事:

https://coinpost.jp/?p=193171

未決済残高というのは、閉じられていないポジションの総量

具体的には、ビットコイン1枚(CMEでは5BTC)を買い持ちしている人 & 反対に立って売り持ちしている人のセットで「1枚」にカウントされます。

買い持ち①+売り持ち①=未決済残高①
ということですね。

それにしても、OI(Open Interest)と呼ばれたり、未決済残高と呼ばれたり、取組高と呼ばれたり。
ところ変われば品変わると言いますが、呼び名も同じくですね。

さて、このCMEで計上されている未決済残高(取組高もしくはOIとも言う)を保有する参加者を分類し、グループ毎に売りと買いの持ち高を計上したデータが公開をされています。

過去にも取り上げてきたCME建玉明細ですね。今は、とくに「レバレッジファンド」の動向が熱いです。彼らの足跡を見ると、今のビットコインが明らかに「新ステージ」へと入ったことが確認できます。

少し見ていきましょう。


CME建玉監視係:レバレッジファンドの足跡を追ってみる

参考までに「レバレッジファンド」の定義を簡単に。

古典的に「セルサイド」「バイサイド」と呼ばれる分類があります。

セルサイドは顧客に売買をしてもらうことでコミッションを得る立場。バイサイドはセルサイドの発注を受けて実際に資金を運用する立場だと考えてもらえれば良いです。

この「レバレッジファンド」は、いわゆる「バイサイド」に当てはまり、自己資金で運用をしている参加者となります。

詳細としては、CTA( 商品取引アドバイザーとも呼ばれています)などを含むヘッジファンドが該当します。

※ ご興味ある方は以下で定義を読めます(英文です)。

https://www.cftc.gov/idc/groups/public/@commitmentsoftraders/documents/file/tfmexplanatorynotes.pdf

さて建玉のうち、単純な「買い」と「売り」とを差し引きした玉の数を、「ネットポジション」と呼ぶことがあります。

以下はレバレッジファンド群ネットポジション推移です。

一応の傾向としては、ネットの枚数が-2500枚を下回ってくると、上値が重たくなることが確認出来ます。

2月18日から3月3日にかけて-2500枚を維持した後は、新型コロナで1万ドル超えから4000ドル割れまで急転直下でした。

現在は9月29日から10月20日まで4週連続の-2500枚越となっています。何かこれだけを見れば、間もなく急落でも来そうな気がしてしまいますね。

せっかくですから、もう少し細かく見てみましょう。同じレバレッジファンドの売り玉だけの動きを見てみます

理屈から言えば、下値が0で決まっている買いよりも、青天井の売りを背にしている方がコントロールはシビアになります

ですから、売り玉の推移を見ると、もう少し市場参加者の気持ちに迫れることもあります。

あくまで傾向なのですが、これまではショートの枚数が1500刻みで積み上がる動きを見せています。

2019年7月9日に3500枚、次は2020年2月18日に5000枚(+1500)、次は2020年5月19日に6500枚(+1500)、最後は8月25日の8000枚(+1500)です。

最初の2回は天井からボトムまで35%前後の下落を叩いています。よく言われていた「ビットコイン、落ちるときは4割ね」を地で行く動きですね。

ところが後半の2回になると、落ち幅がグッと縮小します。8月25日など、落ち幅1500ドルは割合に換算して12%少々です。

ここから得られる理解を端的に言うと、以前のように「4割落ち確定」の対象では無くなってきたということでしょうか。

玉の動きと落ち幅を比較するだけでも、ビットコインが新しいステージに入ったことが分かります。

理由は「米ドル増量」「企業のビットコ買い」「半減期」「補助金」など枚挙にいとまもないでしょう。

これからは、どこで買うかというスタンスの参加者が増えるのかなとも感じさせる動きだったので、こちらで紹介をしてみました。

今週も楽しんでいきましょう!

ココスタ

佐々木徹

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【お知らせ】

最後までお読み頂きまして、ありがとうございます。今回の記事、如何だったでしょうか?

なお、当レポートは、「ビットコイン研究所」および「クリプト通信」にて毎週月曜日に配信するレポートの1つを公開したものです。

「ビットコイン研究所」の詳細はこちら

https://lounge.dmm.com/detail/828/

「クリプト通信」の詳細はこちら

https://direct.cocosta.jp/p/crypto-roundups

過去の配信レポートタイトル事例です:

vol 69. ついにアセマネ動く(2020年8月31日)

~ ビットコイン研究所・寄稿レポート

○ アセットマネジャーの玉に過去最大の変化

○ 時期的な値動きの特徴(ビットコイン&ゴールド)

○ 相場巧者にも動きあり

vol70 . 上手すぎるCME相場巧者~ビットコインの建玉から目が離せません(2020年9月7日)

~ ビットコイン研究所・寄稿レポート

〇 完璧な買い戻しと売りの構築

〇 ETH先行の動きが続く

〇 ビットコイン直近の注目レベル

vol71 . 材料自体は「悪くない」ビットコイン(2020年9月14日)

~ ビットコイン研究所・寄稿レポート

〇 米国の金利バックワーデーションがビットコインに与える影響

〇 9月16日FOMCに向けた動きは?

〇 CMEビットコインの建玉に現れた過去最大の変化

〇 材料自体は「悪くない」ビットコイン

vol72. 法定通貨を持つリスクが意識をされ始めた!?(2020年9月21日)

~ ビットコイン研究所・寄稿レポート

〇 一年間で現金の価値が20%下がる世界=今

〇 消去法で選ばれたマイクロストラテジー社のビットコイン大量購入

〇 株式市場の評価は絶対的に高評価

vol73. 期待インフレ率(2020年9月28日)

~ ビットコイン研究所・寄稿レポート

〇 なぜ今は「期待インフレ率」を見るべきなのか?

〇 ビットコインも影響をモロかぶりの指標

〇 歴史的に鍵となる水準に位置

vol74. ブロック生成時間の潮目で値動きの変調を探ってみる(2020年10月5日)

~ ビットコイン研究所・寄稿レポート

〇 ブロック生成速度の潮目が変わるとき

〇 ビットコイン現金化の背景にあった技術的な理由

vol75. 現物買いの足跡を追ってみる(2020年10月12日)

~ ビットコイン研究所・寄稿レポート

〇 民主党の圧勝シナリオで一気に買われたビットコイン

〇 スクウェア社・マイクロストラテジー社を追随する現物買い動向を追う

〇 10月の現物買い平均レベルは〇〇 ~ 今日現在は?

vol76. 公開台帳ならでは:ブロック情報を活用する方法(2020年10月19日)

~ ビットコイン研究所・寄稿レポート

〇 ビットコインならではのブロック情報を取引に活用する

〇 「テザー新規発行は買い」のウソ

〇 売り圧力の蓄積はコレで分かる

〇 上場企業のビットコイン購入基準レベル

以上です。参考にしてみてください。